アブラゴケ目の科 (属と種の数) 生育地 主な特徴
1 アブラゴケ科   (6属11種) 暖地に生育するものが多い、水辺の湿岩や土壁上に生育 卵状楕円形の葉をやや平坦につけることが多く、葉身細胞が長六角形になる
2 ウニゴケ科    (1属1種) 太平洋岸沿いの暖地で霧がよくかかる所の潅木や枝上、【稀】 茎が長く垂れ下がる;さく壁やさく柄に顕著な乳頭がでる
3 クジャクゴケ科  (4属10種) 暖地に生育する種が多い、岩や土の壁面や樹幹基部に生育 2次茎が樹状に立ち、枝葉は平坦な羽状、茎の腹面には腹葉が並ぶ
アブラゴケ目
3科間の形態的共通性は薄く、また、いずれの科も特徴的な形態をしているので、別々のものと考える方がわかり易い。

*ここがポイント
アブラゴケ科は暖地の水辺で、湿岩や土上によく生育する。葉は卵形〜長楕円形、葉身細胞は六角〜長六角形で隔壁は薄いことが多い。

ウニゴケ科は関東以南の太平洋岸沿いで、霧がかかる山頂周辺の潅木や枝上から垂れ下がって稀に生育する。線形の葉身細胞をもつので、胞子体がないと、シトネゴケ目の種と間違うだろう。

@クジャクゴケ科は、一部の種を除き、暖地の樹幹や岩上に生育することが多い。いずれも特異な形態で区別は容易。